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夫婦問題LaBo所長

同じ境遇の二人のサレ妻、第四章 サレ夫の反撃、選択が違うと希望通りには


サレ妻の申し出を受け入れ

サレ夫は、調査報告書を持参した



揃ったところで、用意した資料4部を

テーブルに置いた



依頼者から開示する事は容認されて

おりますが、配布の必要はないと

考えます


また、顧問弁護士にも確認しま

したが、説明するのはこの内容に

ついてのみです



日付と時間が記載された不倫夫

不倫相手の顔画像をそれぞれに

確認し、その配偶者にも確認を

行なった



庁舎から不倫夫は徒歩で2駅くらい

離れた駅から地下鉄で移動する



10分ほど遅れて、不倫妻は庁舎から

近い駅から地下鉄で移動。



向かう先は同じだが、

地下鉄の出口も同じ場所を使わない



別々に移動する二人は完全に

尾行されていた事に

目を白黒させていた


やがて、不倫夫がコンビニの入り口

付近で立ち止まり周辺を確認する



歩いてくる不倫妻の姿を見るや、

コンビニ内に入り、買い物かごを

持って雑誌コーナーへ



不倫妻も店内には入るが、全く

目も合わせることもない



既に移動中に買うものは決めて

いた様子で、雑誌コーナーにいる

不倫夫の買い物かごは

不倫妻の手に取るもので、

いつの間にか一杯になる



不倫妻は何も手にせず、

雑誌コーナーへ


不倫夫は支払いを済ませ終えた

タイミングで、

不倫妻はコンビニを出て

ラブホテル街へと向かう

不倫妻を尾行し難い距離を

保ちながら

不倫夫が背後からキョロキョロ

しながら歩いている



ずいぶん、手慣れてるね、

こうすればバレないのかな?


いえ、バレてましたから画像が


あります


そうか、さすがだね



言葉は落ち着いた言いようだが、

不倫夫に向けた眼光が鋭い



不倫妻はラブホテル入り口手前で

立ち止まり不倫夫が目の前を

素通りするのを待った




目的のホテル前で、不倫夫

先に入店し、

その背後から不倫妻が・・・



店内でパネルたちの前で

部屋を選び、

腕を組んでいる様子が画像として

映し出された




もちろん、数時間後に

でてくる様子もあります

日によっては部屋番号も

判明しています


帰りは流石に人通りもないので、

ここまで

無駄な警戒はしておりません



あくまでも訴訟として

必要な資料・証拠は

揃っていると弁護士から

承っています



画像を見て、

呆然としている二人。


サレ妻不倫妻


サレ夫は腕組みをしたまま、

不倫夫を睨んだまま



無言の時間が10分以上経過し



何もなければ、

私はこれで・・


席を立とうとした時、





その調査報告書、

ここに置いていきなさい!



お宅に言われる事じゃないよ!


調査報告書を置いていけと

命令口調で叫んだ

不倫夫に対し拒否


依頼者はウチの嫁だろう

それが財産なら、私にも受け取る

権利がある


何故ならば、その資金は

私名義の口座から

振り込まれている


置いていく義務は発生しない


調査契約書の依頼人は

不倫夫ではないし、

サレ妻でもない


依頼人にとって、貴方は

係争ごとになる

可能性のある相手であり、

承諾なしに

渡すことはできないですよ


ここに撮影されているのは、

全て本人である

私の許可を得ているもの

ではないつまりは

肖像権の侵害だ



面白い、主張はごもっとも

ですから、

どうぞ訴訟提起してください


どう言う意味だ?



あなたに説明しなければ

ならない義務は

どこにあるんでしょうか?



地方公務員法29条1項の懲戒事由


「全体の奉仕者たるに

ふさわしくない非行」

にはとあり、懲戒処分をするか否か

その処分内容は任命権者の

裁量ですからね


ぜひ確認、いや自ら申告して下さい

その際は、ここにおられる方々にも

事情を聞かれると思いますよ


オタクの能書き、上司にどう

受け止められるか

話してはいかがですか?


今更持ち出す事かね?そんな事を


オタクはなぜそこにいるのか、

わかっているのか?


自らの立ち位置を

弁えているんですか?



サレ夫の一言は

不倫夫の言葉を遮るには

充分すぎた。



では、ここで失礼します



私が立ち去った後、サレ妻

不倫女に対して、


貴女何も言わないで、

流されるままに

時間が過ごせばいいとでも

思っているの?



ご夫婦のことはそちらでお話しして

頂ければ結構ですが、少なくとも

釈明の一言くらいは欲しいわね




私は騙されただけです。


その一言には反応が素早かった


玄関を出て、ドサッと音が

宅内から聞こえた気がした。


アレを張り飛ばすって

いうんですかね


驚きました

サレ妻が我に返ると、

テーブル上に不倫妻

倒れていたそうだ。



お前達はどこまで

脳が腐っているんだ!


お前達の責任の擦り合いに

付き合う

必要があるのか!



傷ついたのは誰だ!お前達か!


巻き込まれたのは、

誰だ!お前達か!




堰を切ったように

言葉を浴びせるサレ夫



お前がどんな男と寝ようとも、

興味もない俺の出世と

子供の幸せを阻害する者は

誰も許す事はできない



お前と離婚しないのは、俺が

定年を迎えるまで一切、

何も渡さない


生活だけは

今まで通りさせてやる!



家政婦がわりにな



俺とも家族とも

最低限の会話以外

話をするな!



おい、〇〇さん、この先

奥様とどうするつもりか知らんが、

ウチは今の通りだ、

すぐには離婚はしない



離婚しても、

コイツに渡す金は、

年金の権利も剥奪してやるので、

何もない



そして、お宅には

請求は一円もしないよ。


その代わり、貴様が出世などできない


いや、閑職に回るように

私のあらゆる権限と人脈を

行使するつもりだ



今の地位からすると

定年後も天下るつもりだろうが、

それも断固阻止してやるからな!


貴様のようなクズは消えろ!


サレ夫は捲し立てて、

私はもう話をする事はない


奥さん、悪いが後は3人で話してくれ、



今度は貴女の番だ!


ウチの嫁に遠慮は無用、

請求する慰謝料は、

常識の範疇ならば、請求して下さい


コイツの口座は明日、私が抑えるから


そう告げると部屋を

出て行ってしまった。

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